衆議院小選挙区の一票の格差について考える
2016年1月1日時点の住民基本台帳を元に日本経済新聞社が衆議院小選挙区のいわゆる「一票の格差」を試算したところ最大で2.148倍になったそうです。
これは民主主義の根幹に関わる大問題ですが、何が問題かピンとこない人もいると思いますので補足説明をします。
総務省のホームページで2007年7月29日に行われた第21回の参議院選挙の各選挙区の候補者別得票数のデータがありましたので調べて見ました。
少ない得票数で当選しているのは人口が少ない地方の選挙区の議員です。
20万票以下の得票数で当選している議員を挙げてみました。
・大分県の磯崎陽輔さん 199,523票
・宮崎県の外山斎さん 196,685票
大都市では100万票以上の得票数で当選している議員もいます。
・東京都の大河原雅子さん 1,087,743票
・神奈川県の牧山弘恵さん 1,010,866票
・大阪府の梅村聡さん 1,281,502票
・兵庫県の辻泰弘さん 1,086,682票
・福岡県の岩本司さん 1,003,170票
その一方で東京都では65万票以上、神奈川県では69万票以上、大阪府では58万票以上それぞれ得票しているにも関わらず落選した議員がいます。
具体的な数字を見ると問題だということが分かるでしょう。
[2016年7月14日の日本経済新聞の記事]